原田の有珠山レポート 5月3日

 有珠山入りから一夜があけました。マフィアの巣窟と呼ばれている宿泊所(といっても伊達市役所の一室に寝袋や簡易ベッドを持ち込んでおり、作業室兼用)で目覚めればあいにくの雨でした。本日の行動予定は避難所の訪問です。5月5日のうすこいプロジェクトにむけた挨拶が主な内容です。

 まずクルマに便乗して有珠山の東に位置する壮瞥地区を訪問しました。横目に20年前に廃止された国鉄胆振線跡を見て。かつては鉱石を運び出すドル箱路線でしたが閉山とモータリゼーションにより廃止されました。何度か道を間違えましたが無事避難所に到着しました。

 避難所入口。広いスペースのある公共施設が充当されました。ここは最近設立されたきれいな建物です。
PCコーナーです。避難者にネットを活用してもらおうと各避難所に数台づつ配置。さらに分からないことを聞けるようにお助け隊も結成。しかし利用は芳しくないようで、殆ど利用されないかソリティアマシーンになっているのが殆どのようです。装置があっても利用目的がなければ活用されないことを思い知らされました。
 行政からの各種案内などさまざまな資料もここで配布しています。携帯電話の充電コーナーもあります。携帯電話の普及のおかげで遠い避難所に配置されても親しい者との連絡だけは通常どおり行えたようです。阪神淡路の時とは避難所事情も随分変わりました。
 入ってすぐの場所に広いロビーがあります。自由に読める新聞や雑誌の他テレビがあります。喫煙もここにて。避難住民同志のお喋りも見られます。黄金週間ということで遠方の親戚がここで面会することもあったようです。居室はさらに奥にあります。


 避難所は洞爺湖畔にも位置します。観光名所の名前どおり噴煙を上げる有珠山は中ノ島のある湖と相まって皮肉にも神秘的な風景をつくっていました。
 こちらの避難所は古いこじんまりした公民館を利用したもの、オフシーズンのキャンプ場を利用したものがありました。この壮瞥町の避難所は5月6日限りで廃止され、住民は仮設住宅へ移住するとのことです。うすこいプロジェクト実施が難しいとされる避難所の事情は子供の数のほかにこういう事もあるのでしょう。

 こちらは別の避難所にて。うすこいプロジェクトの説明を行うが、あいにく子供が居ないまたは黄金習慣中は親戚宅へ出かけているなどで参加者集めは思うようにはいかせてくれないようです。
 湖の向こうに有珠山の噴煙が見えます。あいにくの雨模様ではっきりと見えない状態ではありますが。


 夜は再び「巣窟」へ帰還。昨日よりもさらに人数が増え、ますますにぎやかになりました。くたびれているのに夜遅くに議論が始まったり話に花が咲いてしまうと、わかっているのに翌朝寝不足に。